夏休みの自由研究に最適!Jollylookのピンホールカメラで光と写真のしくみを楽しく学ぼう [前編] 作ってわかるカメラの原理と工作体験
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ピンホールカメラが自由研究にぴったりな理由
夏休みの自由研究のテーマ選びに悩んでいませんか?
せっかくの機会だから、子どもが興味を持って取り組めて、親子で楽しみながら学べるテーマを選びたいですよね。そんな時にぴったりなのが、ピンホールカメラを使った自由研究です。
特におすすめなのが、Jollylook(ジョリールック)ピンホールインスタントフィルムカメラ DIYキット。木製のパーツでできたクラシカルなデザインが特徴で、組み立てから撮影までの全工程が「工作×科学×アート」の要素に満ちた体験になります。
この記事では、前編として「ピンホールカメラの原理」「Jollylookの魅力と作り方」について詳しく解説します。後編では、実際の撮影を通した実験とまとめ方をご紹介するので、あわせて読めば自由研究がまるごと完成します!
ピンホールカメラのしくみを知ろう
レンズを使わず「光」だけで写真が撮れる?
ピンホールカメラの最大の特徴は、レンズがないこと。レンズの代わりに、ごく小さな穴(=ピンホール)を使って、光を取り込みます。
この穴を通った光が箱の内部で交差し、反対側のフィルム(または感光材)に像を結ぶことで写真が撮れるのです。これは「光はまっすぐ進む」という、光の基本的な性質(光の直進性)を利用した現象です。
像が上下左右に逆さまになる理由
ピンホールカメラで撮った写真をよく見ると、上下・左右が逆になっていることに気づきます。これは、光がピンホールを通る際に交差して写るからです。(図1)
図1 ピンホールから入った光は反対の壁に逆さまに写し出される
上のものは下へ、下のものは上へ、左のものは右へ、右のものは左へ
というふうに像が逆転します。この仕組みは、現代のデジカメにも応用されていて、センサーやレンズの中で「補正」されているだけなのです。
ピンホールカメラの歴史:カメラ・オブスクラとは?
ピンホールカメラの原型は、紀元前の古代ギリシャや中国でも知られており、中世ヨーロッパでは「カメラ・オブスキュラ」(図2)として知られていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチなどのヨーロッパの画家たちはこの装置を使って、風景や人物を正確に写し取るための補助道具として使用していたのです。つまり、ピンホールカメラは写真の原点ともいえる存在です。
図2 カメラ・オブスキュラ
Jollylookってどんなカメラ?魅力と特徴
木のぬくもりを感じるDIYキット
Jollylookは、木製パーツを自分で組み立てるピンホールカメラ。ドライバー1本で接着剤を使わず、はめ込み式でパズルのように組み立てられるので、小学生以上であれば親のサポートで十分に組み立てることができます。
完成後の見た目は、まるでレトロなアンティークカメラ。デジタル機器に囲まれた現代ではなかなか触れられない「昔ながらの写真体験」を味わえるのも大きな魅力です。
インスタントフィルム対応で“すぐに見える”
フィルムは富士フイルムの「instax mini」を使用。撮った写真はその場で現像され、数十秒後には画像が浮かび上がります。スマホのような即時性と、アナログ写真ならではのモノとして残る温かみが両立したユニークな体験ができます。
自由研究にぴったりな理由
組み立て=工作・技術
写真撮影=理科・物理
レポート作成=国語
と、複数教科の学びが融合している点も、Jollylookが自由研究に向いている理由のひとつです。インスタントフィルムなので撮った写真をすぐ確認でき、成果として自由研究に貼り付けて発表することもできます。
Jollylookを実際に作ってみよう!
それでは、Jollylookのピンホールカメラを組み立ててみましょう。自由研究では、この「作る工程」も大切な記録・発表材料になります。
1.パーツの確認
キットの中には、以下のような木製パーツが含まれています:
本体フレーム
ピンホール(針穴部分)
フィルム現像ユニット
蛇腹
シャッターや各種可動機構(接着剤不要の木製はめ込みパーツ)
紙のマニュアルに加えて、オンライン動画でも組み立て方が確認できるので安心です。
2.組み立ての手順とコツ
動画を確認しながら親子で組み立ててみましょう。
天然素材なので湿度・気温の影響で寸法が少し合わない場合があります。うまくパーツがはまらない場合は、軽くヤスリ(紙ヤスリが付属)をかけて角を削ってみてください。木工用ボンドを併用してもOKです(必要に応じて)。
3.組み立て時間と親子で楽しむコツ
初めてでも約1.5〜2時間ほどで完成します。
小学生の場合は「パーツを渡す」「組み立ての順番を指示する」などの作業を親が補助すると、達成感を共有できます。説明書通りに組み立てるだけでなく、仕組みを説明しながら進めると、科学的理解も深まります。
4.撮影
完成したら、instax miniフィルム(別売)を装填し、撮影の準備へ。
ピンホールを開けてから一定時間光を取り込んだら、フィルムを排出するレバーを回すだけで、写真が現像されます。
※撮影や実験については後編で詳しく解説します。
作って学べる、最高の自由研究キット
ここまで紹介してきたように、Jollylookはただの工作キットではありません。
写真の原理を体感しながら、ものづくりの楽しさにも触れられる、非常に価値の高い自由研究アイテムです。
後編では、このカメラを使った実験や、自由研究レポートとしてのまとめ方を詳しく紹介します。
次回:後編の内容予定
露出時間や光の違いで写真がどう変わる?
上下逆さまに写る写真を実際に撮ってみよう
実験の記録・まとめ・発表の工夫
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